カエル、岩手県遠野のカッパ淵を訪ねる。妖怪はカッパかもしれないとひらめいたのだ。カッパ淵のせせらぎが「早く泳げ」とよんでいるから泳いだら、妙に足が引っ張られる。カッパの仕業と思ったが、そこはカエル、引っ張られたフリをしてカッパの顔を見ようとしたけど、その時には、引っ張られていた足も元に戻り普通にカエル泳ぎができていた。
夕べ、遠野のカッパ淵で、ついにカッパに出会えなかったことを思い出していたら、おじいさんが「布団にどうやったら入れるでしょう」と言う。突然、布団への入り方がわからなくなったらしい。おじいさんの顔を見ると、これがまたカッパにそっくり。思わず「スリッパを抜いて」と言うところを、「アシヒレをとって」と言い「ゆっくりここへ入って」と言うところを「ポチャンと飛び込む」といってしまっていた。するとおじいさん、スリッパより、アシヒレがぴったりきたらしく、素早くスリッパを脱ぎ布団に入り込んだ。
やはり、おじいさんはカッパか。
