恐竜 北海道十勝平野へ ひつじは西へ

翡翠恐竜たちは、襟裳岬でうとうとしながら過ごしていた。松さんのひつじは、きのうまで松にからまりながら遊んでいたが、今日はみかけない。
「じゃがいもが食べたい」生き物観察がしたいイグアノドン。するとあとの恐竜たちも、いっせいに十勝のほうを向いた。
「十勝のじゃがいも、十勝のじゃがいも」
プテラノドンは、思いきり羽をばたつかせた。みんなが歩き出すとまもなく、アアツ川にさしかかった。川縁にひつじがいる。
「松さんのひつじかな?」
「恐竜のひつじだよ~」
「ちがう、ちがう、足に足鰭がついたひつじだ」
ひつじは足鰭をペタペタさせながら、恐竜たちに挨拶した。
「こんにちは、カエルのひつじです」
「カエルのひつじだから、泳げるんだ」
「少し」
「いまから、十勝へみんなでじゃがいもを食べにいくんだけど、一緒にいく?」
「行きたい、行きたい、じゃがいも食べたい!」
ひつじは足鰭を脱ぐと、恐竜たちの後をついて歩いた。

恐竜のひつじは、青森と岩手の間に、カエルからもらったペンで線をひいていたが、そのあと、茨城、長野~飛騨高山、紀伊半島を通り、四国、宮崎まで、旅の予定。

f:id:tenuguisan:20141022212732j:plain
十勝のじゃがいも