恐竜

北海道根室市の車石に到着した、翡翠恐竜たちは、車石を背にしてぐっすり眠った。翡翠プテラノドンは石の上に立って、雷鳥の雄のように見張りをし始めた。翡翠プテラノドンは、見張りがしたかったのだ。ただ、頭に翡翠がのっているので、身軽な見張りではなく、どんよりした見張りだった。そしてそのうち、だんだんねむくなっていった。
眠ったら見張りにはならないが、勝手にはじめた見張りだから、勝手にやめることもできる。眠い中、翡翠プテラノドンは、はじめてイグアノドンと会った日のことをぼんやり思い出していた。

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