北海道斜里町から出発した三匹と一羽は、ノロノロ歩いて標茶町に来ていた。つかれたからお茶にしようと、スケッチしたい翡翠イグアノドンが厚切りレモンを取り出した。すると「いらない、いらない、スッパイのはいらない」と、未来を予想したい翡翠イグアノドン。すこしでもスッパイものが苦手らしい。
二匹の翡翠イグアノドンと、プテラノドンは、レモンを入れてお茶にした。プテラノドンが、チュチュッとお茶を飲んでいると、観察がしたい翡翠イグアノドンが、プテラノドンの頭にも翡翠がついているのを見つけた。
「い、いつの間に! 羽を広げるのがとても重い」
翡翠プテラノドンが、そう言った。