杉林 さんびきのくま

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夜中、ゴトゴト音がするので起きてみると、おじいさんがさんびきのくまを手にぶらさげて立っていた。
「ちょっと出かけてきます」と。
「いってらっしゃい」と言ったら、おじいさんはすーっと隣の部屋へ出かけていった。

ちょっとそこまでと出かけ、もう一度行きたいのに、場所を忘れてしまった温泉がある。
木造の温泉で一面ガラス張りの窓の向こうは森。
真ん中に四角い湯船がそそり立つ。湯船は洗い場より高くなっていて、階段をのぼって湯に入る。
まるで温泉が神様みたいだ。
この温泉、福島だったのか北海道だったのか、それとも全く違う場所か、思い出せない。